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ぬるくもしない、ピリピリもさせない。撮影現場の線引き

2026/10/29

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ぬるくもしない、ピリピリもさせない。撮影現場の線引き

こんにちわ。合同会社元就・代表の毛利直史です。 

 

今日は、撮影現場で僕が心がけている「空気作り」についてお話しします。 

 

この記事の3つの要旨

 

  • 僕が現場に赴く最大の目的は、「現場の空気作り」にあります。
  • 一番大切にしているのは「誰も悪く言わない」こと。ネガティブな発言をする人がいれば、その場でフォローや制止に入ります。
  • 妥協や甘やかしではなく規律を保った上で、空気が重くなった際はお菓子やお弁当休憩で場を和ませる配慮を心がけています。

 

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 この内容を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ 

 

 ※ぜひコメントでご意見やご感想をいただけると嬉しいです!

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カメラを持たない僕が、撮影現場に行く理由

 

正直なところ、僕が撮影現場にいなくても現場自体は成立します。カメラを構えるわけでもなく、後行程の編集を担当するわけでもなく、現場で監督として指揮を執るわけでもないからです。

 

では何をしに行っているのかというと、一言で言えば「良い空気感(現場環境)」を作りに行っています。「空気作り」と言うと少々おこがましく聞こえるかもしれませんが、撮影現場にはクライアント様も同席されます。その中でクリエイターの皆さんが100%のパフォーマンスを発揮できるよう、いかに動きやすい環境を整えられるかが重要だと考えています。

 

誰のことも悪く言わない

 

空気作りと言っても、決して難しいことをしているわけではありません。一番大切にしているのは「誰のことも悪く言わない」ことです。僕自身がネガティブな言動をしないのはもちろん、万が一現場で誰かを悪く言うような空気があれば、さりげなくストップをかけるようにしています。

 

かつて僕が身を置く業界の現場では、怒鳴られたり手を出されたりすることが日常茶飯事でした。現在はそうした現場も減りましたが、昔ながらの厳しいイメージを持つ方も少なくないでしょう。ディレクター(監督)が絶対的な権限を持ち、納得がいくまでカットを重ね、助監督やAD(アシスタントディレクター)が不当に扱われるような状況が常態化していた時代です。僕はそうした風潮の末期を経験した世代だからこそ、自分が現場を統括する立場になったときは「絶対に同じことはしない」と心に決めていました。

 

上の世代には「現場とはそういうものだ」という認識が残っているかもしれませんが、僕たちの世代では、フラットで健全なコミュニケーションを重視する人が増えていると感じます。実際、僕が手がける現場で怒鳴り声が上がるようなことはまずありません。もし仮にそのような行いをする人がいれば、チームから外れていただく判断をするでしょう。それほど「場の環境を守る」ことは重要だと考えています。

 

また、現場にはクライアント様も立ち会われるため、不快な思いをさせたくないという当然の配慮もあります。「過酷な現場こそが動画制作のリアルなんです」と言い訳をするつもりはありません。職種に関わらず、全員が対等に1つの目標へ向かう「プロジェクトチーム」として関わる方が仕事もしやすく、結果として最終的な納品物のクオリティも格段に高まります。怒号を排除し、ピリピリした緊張感を出さない。そうした意識で現場の環境を整えています。

 

ぬるくやればいいわけではない

 

ただし、「和気あいあいとぬるくやれば良い」という意味ではありません。締め括りのない「ぬるさ」は気の緩みを生みます。動画制作において、その甘さは映像のクオリティに直結し、致命的なミスの要因にもなりかねません。だからこそ、現場には明確な「規律」が必要不可欠です。

 

プロフェッショナルとして集まり、定められたスケジュールと予算の中で成果を出す以上、仕事として妥協なくきっちりやり切る姿勢は当然の前提です。僕が担っているのは「だらけた空気を作ること」ではなく、業務に伴う健全な緊張感が刺々しい「ピリピリとした空気」に変わってしまったときに、クッションとなって言葉遣いや場を和らげる役割なのです。

 

空気が重くなったときの気の回し方

 

撮影現場で空気が重くなる瞬間は必ず存在します。思い通りに進行しなかったり、急な天候悪化など予期せぬトラブルが発生した際、どうしてもピリピリとした緊張感が漂いがちです。

 

そんな時、僕が実践しているのが「お菓子を差し出すこと」です。密かに用意していた差し入れをパッと出すことで、張り詰めた場がふっと和むことがあります。また、タイミングを見計らって思い切ってお弁当休憩を挟むといった判断も行います。スタッフや出演者の皆様が疲弊しきってしまわないよう、細かい配慮を欠かさないようにしています。

 

こうした気配りが具体的にどれほどの効果を生んでいるか、数値で測る指標はありません。しかし、全員が「気持ちよく撮影を終えられた」と感じられる現場は、それだけで一つの成功だと信じています。その上で撮り漏らしなく高品質な映像を納品し、何よりクライアント様に心から喜んでいただくこと。これこそが動画制作におけるゴールであり、その土台を作るために僕は現場の空気作りに注力しています。

 

まとめ

 

場の空気を作る能力は、あらゆるビジネスシーンで非常に重要なスキルだと実感しています。撮影現場に限らず、緊張した会議やプライベートの集まりなどでも、重苦しい雰囲気をパッと和らげる一言を言える人がいます。それは単に「面白いことを言う」ということではなく、「その場で誰もが言ってほしかった救いの一言」を発することのできる力です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 良かったらロゴと名前だけでも覚えて帰ってください。

 

毛利直史

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