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2026/04/22
ブログこんにちわ。合同会社元就・代表の毛利直史です。
ロケ弁とは、動画・映像の撮影現場をはじめ、長時間の拘束を伴うあらゆる現場で提供されるお弁当のことです。
今回は、動画制作の現場で意外と重要な「ロケ弁」についてお話しします。僕がロケ弁を取り始めて、早15年、いまだお弁当を発注し、最後にゴミを捨て続けてきている経験から得た知見をお伝えします。
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この内容を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ
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昼食は、長時間の拘束の中で唯一といえる「息抜きの時間」です。そこで出てくるお弁当の質が、その後の現場の空気を左右します。
撮影現場では、朝9時から夕方5時まで、場合によってはそれ以上の時間、参加者は現場にい続けなければなりません。講義の場や研修も同様です。基本的に休まない時間が続く中で、昼食の1時間は、唯一しっかりと休める時間です。
ここで出てくるお弁当が士気の上がるものであれば、その後の仕事への意欲が高まります。逆に、気持ちが沈むようなお弁当だと、その後のモチベーションも大きく下がります。撮影現場に限らず、途中の段階で出てくるお弁当は、現場の空気を大きく左右する要素です。
お弁当を複数の種類から選べるようにするだけで、現場に「余白」と「遊び」が生まれ、自然と場が和みます。
1種類の幕の内弁当でも問題はないのですが、2種類程度を用意するだけで、エンタメ性が加わります。 大きくジャンルで分けると、「魚系」と「肉系」を用意するのがおすすめです。
選べることで、わずかな余白が生まれます。そしてその余白が、現場の和みにつながります。
また、複数種類を用意することには、アレルギーへの配慮という側面もあります。1種類のお弁当だけでは食べられない人が出てくることも、実際の現場ではよくあることです。
僕が一緒に仕事をしたカメラマンさんで、ある時期から魚のアレルギーが発症し、救急車を呼ぶほどの症状が出た方がいました。その方は、魚のエキスが少し入っているだけでもアレルギー反応が出るため、魚介類を一切口にしない方でした。こうしたケースでも、「こちらは肉系のみのお弁当です」と明示されたものがあれば、その方は安心して選ぶことができます。 選択肢を用意することは、配慮そのものです。
容器・識別シール・値札という3点に気を配るだけで、お弁当全体の印象と現場の雰囲気が大きく変わります。
以下の表に、こだわりポイントと理由をまとめました。
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こだわりポイント |
推奨する対応 |
理由 |
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容器 |
紙箱のお弁当を選ぶ |
開封時に「いいものが来た」という印象を与えやすい |
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識別 |
種類名のシールを貼付する |
「サバ味噌煮弁当」「唐揚げ弁当」など、シールがあると迷わず選べる |
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値札 |
剥がす、または隠す |
値段のばらつきが「損した感」を生むため |
スーパーで売っているような黒いトレーと透明フィルムのプラスチック容器ではなく、紙の箱に入ったお弁当は、開封した瞬間に「いいものが来たかも」という印象を与えます。 値段がほとんど変わらないケースでも、この印象の差は顕著です。僕は現場では、なるべく紙箱のお弁当を選ぶようにしています。
複数種類を用意したとき、箱の形が同じだと区別がつかなくなります。お弁当の上面に「サバ味噌煮弁当」「唐揚げ弁当」といったシールが貼ってあると、参加者が中を開けて確認する手間がなくなります。 開けてまた閉じて戻す、という行動が起きることも防げます。丁寧さが伝わる工夫です。
複数種類を用意すると、値段にばらつきが生まれます。たとえば1,000円と800円のお弁当を用意したとき、わずかな差にもかかわらず、800円を選んだ人が「損した」という感覚を持ちやすくなります。 スーパーで購入した場合は、値札のシールを剥がす、または隠す対応をするだけで、こうした余計な感情を防ぐことができます。
お茶やフリーズドライの味噌汁を用意するだけで、「ここまでやってくれたのか」という感謝が生まれます。
飲み物は自分で買えばいい、という考え方ももちろんあります。しかし、お弁当にお茶を添える、ポットとフリーズドライの味噌汁を用意するといった一手間が、参加者の「ありがたさ」に直結します。
「お茶、ありがとうございます」のひと言が、現場の空気を柔らかくします。コストは小さく、効果は大きい工夫です。
現場の士気を上げようとする小さな工夫は、スタッフ全員に伝わります。
1度、ドラマの現場に3日ほど手伝いに行ったとき、制作部の方の行動がとても印象的でした。映画やドラマの撮影では同じチームで長期間一緒にいることになり、1日3食お弁当が出ることも珍しくありません。当然、息が詰まる場面も出てきます。
その制作部の方は、自分でコンビニに行き、パックのふりかけを購入していました。そして「どのタイミングでスタッフ全員に渡すか」を初日からずっと悩んでいたのです。
ふりかけ1つのことで、そこまで考え続ける人を僕は見たことがありませんでした。しかし、ふりかけを選ぶ楽しみが、いつものお弁当に小さな変化をもたらします。 選べる喜びと、「気にかけてもらっている」という感覚が、現場の空気をほぐします。その配慮の深さに、当時とても感動しました。
現場でお弁当を発注する立場にある者として、そこまで気を回せる人間でありたいと、この経験から強く感じました。
ロケ弁への気遣いは、チームの士気を高め、結果的によい動画制作につながる現場づくりの重要な要素です。
たかがお弁当、と思う方もいるかもしれません。しかし、食事は息が詰まる現場での唯一の息抜きであり、チームの士気に直結します。 お弁当1つへの気遣いで、全員が気持ちよく仕事に取り組める環境が生まれます。
予算・規模・地域・デリバリー対応など、現場によって条件は異なります。それでも、できる範囲で工夫することが大切です。
自社で動画を制作する場合でも、制作会社と協力して進める場合でも、こうした現場の細部への配慮が、よい動画が生まれる一つの要素になります。 ぜひ参考にしていただければ幸いです。
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました。良かったらロゴと名前だけでも覚えて帰ってください。
毛利直史
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